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基本の対策前提に 通常活動へ コロナ禍の課外活動

    課外活動について、大阪大は7月13日から独自の活動基準レベルを「レベル2」にしている。課外活動のレベル2は「各団体の活動内容により、許可されたものは実施可能」。8月11日に示した具体的な活動基準では、屋内外の身体的接触を伴わない練習等を可能とし、身体的接触を伴うスポーツ、演劇系の活動については部員を複数の班に分けて活動や練習を行うことを求めた。会話等を含む他の部員との接触を避けることで、一つの班で感染者や濃厚接触者が出た場合に他の班の部員が活動を続けられるようにする。屋内での活動に対しては、学内の施設それぞれの換気能力に応じて同時に使用できる人数を設定した。また試合や遠征への参加、合宿について、8月11日時点では宿泊を伴う活動は原則として許可できないとしていたが、9月14日現在許可する方針だという。宿泊の有無にかかわらず、実施計画書を学生センターに届け出る必要がある。 いずれも可能な限りマスクを着ける、手指を消毒する、「密」な状態を避ける、屋内では十分な換気を行うといった基本的な感染防止対策の徹底を前提とする。最も感染リスクが高い行動だとして会食は慎むことを強調し、自身の基礎疾患や重症化リスクの高い家族との同居を理由に課外活動への参加に不安を持つ学生への配慮を各団体に求めた。
 

 阪大は8月1日、公認団体向けに説明会を行った。説明会では担当教員が科学的なデータをもとにした新型コロナに関する情報や阪大の方針、課外活動をするにあたっての注意点、感染者への差別や偏見といった話題について話した。140の団体が参加し、質疑応答の時間には参加団体の多くが質問した。同月17〜18日にも同様の説明会があり、非公認団体と1日に参加できなかった公認団体が参加した。2日間で40ほどの団体が参加したという。


相談窓口 積極的に活用を

 阪大は普段の活動やイベントをする際にどのような対策をすれば良いか悩む課外活動団体に対して、相談できる体制を整えている。各団体が活動計画書を作るなどして、各キャンパスの学生センターに相談すれば対応する。どこに感染リスクがあるかなど注意すべき点を指摘し、少しでも安全に活動できるよう手助けする。各団体に大学の窓口が周知されていない現状を踏まえ、 新型コロナ対策を担当する安全衛生管理部の山本仁教授は「相談してもらえるとこちらも参考になるのでぜひ積極的に問い合わせてほしい。遅くとも48時間以内には返すようにしている」 と話した。また現状で大学が実態を把握しきれていない非公認団体について「連絡手段がないだけで、何らかの対応はしたいと考えている。まずは窓口があることを知ってほしい」と訴えた。学生センターの連絡先は以下の通り。


・吹田学生センター 電話06−6879−7120
gakusei-sien-sa1[at]office.osaka-u.ac.jp
・豊中学生センター 電話06−6850−5022
gakusei-sien-sa2[at]office.osaka-u.ac.jp
・箕面学生センター 電話072−730−5081
gakusei-sien-sa1[at]office.osaka-u.ac.jp
※アドレスの[at]は@に変更

【児玉七海】