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外語オーケストラ 署名活動 箕面新キャンパスでの活動場所求め

 学部公認団体の大阪大学外国語学部管弦楽団(外語オーケストラ部)とジャズ研究部「desafinado」は箕面新キャンパスで特定の練習場所が確保されておらず、楽器の保管場所の広さも不十分であるとし、大阪大学と外国語学部に対し活動場所の確保を求める嘆願書を作成した。12月11日~19日に外国語学部の学生を中心に署名を募り、746人の署名を集めた。嘆願書は12月24日に外国語学部学部長へ提出された。

 

  2021年4月に移転する箕面新キャンパスは現キャンパスのようにグラウンドや体育館、部室・サークル棟などが設置されないため、外国語学部の各公認団体はかねてより吹田・豊中キャンパスのグラウンドや体育館の使用できる時間帯の延長、箕面新キャンパスでの部室スペースの確保、所有物品・機材等の保管場所の確保などを外国語学部に求めていた。外国語学部は学部公認団体の移転後の活動に著しく支障をきたさないよう、学部内や大学内の関連部署と協議を重ねてきた。また各公認団体に向けて説明会を定期的に開き、新キャンパスの情報や新たな活動場所を各団体に提示していた。

 

 外語オーケストラと desafinado は活動の性質から防音設備を備えた施設を確保するよう求めていたが、防音設備は箕面新キャンパス講義棟の隣にある「生涯学習センター」にしかない。同センターは地域住民との共同利用を前提としており、備品を保管したり定まった曜日に施設を利用したりすることができない。練習場所を確保できておらず楽器等の保管場所も要望より小さい面積しか割り当てられなかったことに危機感を覚え、署名活動を計画したという。

 

  嘆願書はパソコンや携帯端末の描画機能を用いてPDFファイルに手書きで署名する形式だった。オンライン上で人づてに広がり、電子メールを介して集められた。

 

【田中夏生】